《国立科学博物館企画展連携》「学習マンガのひみつ-その過去と未来、メディアとしての可能性-」(伊藤遊・山中千恵・瀧下彩子講師、対面講座)開講
東洋文庫アカデミアでは、下記講座の受講者募集を開始いたしました。お早めにお申し込みください。
○講座名:《国立科学博物館企画展連携》「学習マンガのひみつ-その過去と未来、メディアとしての可能性-」
○講師:伊藤遊(京都精華大学国際マンガ研究センター研究員)、山中千恵(京都産業大学現代社会学部現代社会学科教授)、瀧下彩子(東洋文庫研究員、歴史学習マンガ家)
○日程:2025年9月6日(土) 10:30–12:00、13:00–14:30
※1日完結2回構成。選択受講不可。
○開講方式:対面
○会場:公益財団法人東洋文庫 7階会議室
○講座詳細・申込ページ:
https://toyo-bunko-academia-20250906.peatix.com/
【本講座の概要】
2015年頃から歴史や伝記系の学習マンガは絵柄や内容表現の面で大きな変化を見せ、学習マンガのなかでも各出版社が力を入れるジャンルとなりました。近年では、新たな世界史像や高等学校の「歴史総合」教科書への対応も求められ、従来は20年ほどだった出版スパンを10年程度に短縮した出版社もあります。このような動向のなかで、歴史系学習マンガは歴史学の成果をどこまで表現できるのでしょうか。本講義では、学習マンガの戦前から今日にいたる歴史を俯瞰しつつ、社会文化の変容と学習マンガの描かれ方の変遷を検討します。また、編集者や監修を担った研究者へのインタビューをもとに、成果発信手段としての学習マンガの可能性についても考察していきます。
【講座日程・内容】
第1回: 2025年9月6日(土)10:30–12:00
・「学習マンガの過去と未来」講師:伊藤
戦前から今日にかけて学習マンガがたどった歴史を概観し、娯楽メディアとは一線を画したその存在の意味をさぐります。また、2000年代に入り、研究成果にグローバリゼーションが求められる中で、特に歴史系の学習マンガに生じた大きな変化の様相を分析します。
・「学習マンガ“ヒロイン像”の変遷」講師:山中
キュリー夫人、ナイチンゲールといった伝記マンガに必ずとりあげられる女性に焦点をあて、社会の変容とともに変貌するイメージの諸相、同時代の文化が求めるヒロイン像を明らかにします。
第2回: 2025年9月6日(土)13:00–14:30
・「歴史学習マンガ制作の舞台裏」講師:瀧下
学習マンガを制作する過程で、研究者・編集者・漫画家の意図するところはどのようにもつれあい、解決へと向かうのでしょうか。そこにマンガ表現はどのように関わり、描き手はどのような挑戦を試みるのでしょうか。歴史研究者と学習マンガ家の二足草鞋を履いた経験を持つ講師が、学習マンガ戦国時代の舞台裏を語ります。