マフムードホジャ・ベフブーディー生誕150周年記念国際ワークショップが開催されました
東洋文庫では2025年4月16–19日の4日間にわたり、マフムードホジャ・ベフブーディー生誕150周年を記念する国際ワークショップが開かれました。これは小松久男研究員が2024年度三菱財団の助成を受けた「近代中央アジアにおけるジャディード運動の総合的研究」の一環として開催され、ウズベキスタンからはShuhrat Rizaev教授とBahodir Karimov教授、トルコからはZaynabidin Abdirashidov教授、Bekir Tümen Somuncuoğlu准教授、そしてVeli Savaş Yelok准教授が参加されました。
ジャディード運動とは、19世紀末から1920年代にかけてロシア帝国、ついでソヴィエト政権統治下の中央アジアで展開されたムスリム知識人の改革運動のことをいいます。今回のワークショップでは各自の研究報告と今後の計画のほか、当該時期に刊行された現地語による新聞・雑誌などのジャディード運動に関する史料、世界的な研究動向の評価、今後の検討すべき研究課題、研究の方法と問題点、次世代研究者の育成などについて討議がおこなわれ、これによって現在の研究状況を俯瞰するかたちで有益な情報を共有することができました。成果はトルコ語・ウズベク語で刊行される予定です。また、4月18日には一同が東京外国語大学を訪問し、学部生や大学院生を対象とする講演とベフブーディーに関する短編映画の上映がおこなわれました。