• 研究会・学術シンポジウム

2024年度東洋文庫談話会

2025/03/02 (13:00–16:30)、03/22 (15:00–16:30)

東洋文庫談話会では、東洋文庫の研究活動に参画する若手研究者が日頃の研究成果を発表いたします。広く一般のご来聴をお待ちしております。

日時 2025/03/02 (13:00–16:30)、03/22 (15:00–16:30)
演題 『2024年度東洋文庫談話会』
参加費 無料
プログラム Part 1 3月2日(日)
13:00–14:30 中塚亮 氏(東洋文庫奨励研究員)
「演劇と図像から見る『封神演義』」
15:00–16:30 多々良圭介 氏(東洋文庫奨励研究員)
「医療史データベースの構築―東洋文庫医療史資料を中心に―」
司会:濱下武志 氏(東洋文庫研究員)

Part 2 3月22日(土)
15:00–16:30 阿久根晋 氏(日本学術振興会特別研究員PD)
「1640年8月3日、日葡交渉の悲劇的終決?―3人のアントニオの捉え方をめぐって―」
司会:牧野元紀 氏(東洋文庫研究員、学習院女子大学教授)
要旨1 中塚亮「演劇と図像から見る『封神演義』」

(追って公開の予定です)
要旨2 多々良圭介「医療史データベースの構築―東洋文庫医療史資料を中心に―」

2019年末から始まったCOVID-19の世界的流行は、人々の日常生活や政治、経済に大きな影響を与えるとともに、疫病への関心を高めました。その関心は健康、検疫、衛生政策、ワクチンなど多岐に渡ります。
では、COVID-19の猛威という「現代」的な問題・関心において、「過去」を取り扱う歴史学はいかなる役割を果たせるのでしょうか。本報告では、報告者が現在構築中の医療史データベースを基軸に、この課題について考えたいと思います。
要旨3 阿久根晋「1640年8月3日、日葡交渉の悲劇的終決?―3人のアントニオの捉え方をめぐって―」

1640年8月3日、マカオ発の遣日使節団が長崎で処刑されたことは、約1世紀に及んだ日葡交渉の一つの幕切れとなった。ポルトガル人使節と同行者の計51名が斬首されたその日の惨劇を、極東のイエズス会士たちはいかに受け止め、記録に残し、ヨーロッパへと伝えたのか。本発表では、彼らの心性やナラティブの特徴、そしてその背景事情について、東洋文庫と南ヨーロッパ各機関所蔵のイエズス会文献を相互に比較しながら解き明かしたい。
問い合わせ先 東洋文庫研究部(kouza@toyo-bunko.or.jp)

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