• 研究会・学術シンポジウム

2026年度東洋文庫談話会

2026/06/06

10:00–16:30

東洋文庫談話会では、東洋文庫の研究活動に参画する若手研究者が日頃の研究成果を発表いたします。広く一般のご来聴をお待ちしております。

日時 2026/06/06 10:00–16:30
タイトル 『2026年度東洋文庫談話会』
参加費 無料
会場 東洋文庫2階講演室(オンライン併催)
プログラム 10:00–11:30 本間美紀 氏(東洋文庫嘱託研究員)
「ティムール朝に伝来した明代花鳥画に関する考察—ペルシア画家による模写を手がかりに—」
司会:四日市康博 氏(立教大学教授)

13:00–14:30 島田大輔 氏(東洋文庫奨励研究員)
「天津租界の雑誌『日華公論』(1913~22年)に見る日中文化提携の試み」
司会:中村元哉 氏(東洋文庫研究員、東京大学大学院教授)

15:00–16:30 鈴木航 氏(東洋文庫奨励研究員)
「日中メディア言説における〈東南〉の構成――「東南五省廃督」運動をめぐって」
司会:久保亨 氏(東洋文庫研究員)
要旨1 本間美紀「ティムール朝に伝来した明代花鳥画に関する考察—ペルシア画家による模写を手がかりに—」

明代絵画からの影響が確認される主要なペルシア絵画史料には、ペルシアの書画を含む様々な作品が切り貼りされており、中国絵画を含め当初の状態や来歴を把握しにくいという問題がある。本発表では、ティムール朝期の画家による明代花鳥画の模写に着目し、模写の手本となった中国絵画の様式や画題を復元的に検討する。手本の中国絵画は、遣明使を中心とした交流を通じてティムール朝にもたらされたと考えられることから、同じく明から伝来した陶磁器や織物も考慮に入れつつ、ペルシア絵画への影響を考察する。
要旨2 島田大輔「天津租界の雑誌『日華公論』(1913~22年)に見る日中文化提携の試み」

大正/民国期に天津租界で刊行されていた『日華公論』という日本語の雑誌がある 。1913年創刊され当時は橘樸が主筆であった。19年に小倉章宏に譲渡され22年11月まで発行された。小倉の時期は五・四時期の新文化運動の高まりを背景として、「日華文化提携之機関」の題目を掲げ、日中文化人の論考が掲載されていた。本報告では、『日華公論』が如何なる文化提携を目指していたのか、誌面、訳載元の中国誌、外交文書などを参照しながら迫りたい。
要旨3 鈴木航「日中メディア言説における〈東南〉の構成――「東南五省廃督」運動をめぐって」

南京国民政府の基盤となった「東南五省」は、その前段階において、孫伝芳の勢力圏として理解されてきた。しかし、この空間編成は個別「軍閥」の支配のみから説明できるものではない。本報告は、1920年代の「東南五省廃督」運動をめぐる日中メディア言説の差異を分析する。日本側がこの地域を自立的統治主体の成立可能性として把握したのに対し、中国側では省間連携に基づく自治構想として言説化されていた。この差異を通じて〈東南〉の地域認識の構成を明らかにしたい。
問い合わせ先 東洋文庫研究部(kouza@toyo-bunko.or.jp)

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